第159回東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会を担当させていただくことになりました山形県立中央病院・総合周産期母子医療センターの堤 誠司と申します。令和8年6月20~21日に山形市・山形テルサで開催させていただきます。本学会は、特に臨床の最前線で活躍している東北6県の専攻医を中心に、ご自身で経験された貴重な症例や積み重ねられた研究成果を発表し、産科婦人科学の最新の知見を得る絶好の機会です。
今回のテーマは「ちょっと先の未来へ」です。日頃忙しい臨床を送られている若手の先生方や医学生の皆さんにおかれましては、なかなか将来が見通せず悩んでいる方も多いかと思います。そんな中で、「遠い未来」ではなく「実現可能なちょっと先の未来」を足元から見つめ直すことで、しっかりとした地固めの上に「自分の未来」を構築していただきたいとの思いから、このテーマを設定させていただきました。
招聘講演にはお二人の先生をお招きしました。お一人は千葉大学医学部医学教育研究室 講師の笠井 大(かさい はじめ)先生です。笠井先生には、医学生、研修生に対する効果的な教育手法について、また生成AIの仕組みから臨床研究に直結する実践的な活用法や注意点についてご講演を賜る予定です。これから症例報告や研究論文を執筆される先生方には大変参考になるのではないかと期待しております。もうお一人は、山形大学人文社会学部 人間文化コース 教授の坂井正人(さかい まさと)先生です。坂井先生は世界遺産ナスカの地上絵の学術研究と保護活動に取り組まれ、古代アンデス社会で成立した情報の統御システムをその生成プロセスについて、形成期からインカ期までの遺構及び遺物を中心に分析をなされています。今、混沌とした世界情勢の中において、過去の遺産を研究することで我々の未来を切り開く端緒が得られれば、と思っております。一年中世界を股にかけて研究活動を行われている坂井先生に貴重な時間を割いていただき、ご講演をいただけることは無上の喜びでもあります。個人的にも少年時代から持ち続けていた「ナスカの地上絵」の謎に触れることができることに、胸がドキドキしております。
本学術講演会では、山形大学医学部長・産科婦人科学講座教授・山形県産科婦人科学会長の永瀬 智先生に学術委員長をお願いし、山形大学医学部産科婦人科学講座の医局員の皆様、山形県内の産婦人科の先生方にご指導・ご協力をいただき準備を進めております。また、山形県の6月はさくらんぼの季節でもあり、来県される皆様にとことん「学び・味わって・体験」していただけるように企画を進めて参りたいと思います。
会員の皆様の多数のご参加をお待ちしております。両日ともに演題発表とディスカッションで盛り上げていただき、また「ちょっと先の未来へ」つながる実りある学術講演会となることを祈念しております。
第159回東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会
山形県立中央病院 総合周産期母子医療センター長
会長 堤 誠司
2025年12月吉日